2016.12.23イラストレーター

illustratorをより使いこなすための設定【環境設定編】

何をするにしても環境は大切な要素のひとつです。自分がどのような環境にいるかによって、成果や結果はまったく違うものになります。同じことはイラストレーターにも言えます。どのような設定で作業をしているかによって、作業スピードや精度はまったく異なるものになるでしょう。

イラレを使い慣れていない人ほど設定を適当にやったまま作業を進めてしまいがちです。だって、設定をしっかりしなくても、デザインの編集などはできてしまうからです。でも、イラレを使い続ける内に、いずれ設定を変更するときがやってくるでしょう。それならば、イラストレーターを立ち上げたときに、環境設定を適切におこなうことをオススメしています。

それでは、イラレの環境設定について詳しくご紹介していきます。

環境設定の開き方


イラレの環境設定は変更を加えると、次回以降の起動時にも変更内容を保持してくれる優れものです。自分の使いやすいようにどんどん設定を変更していくのが望ましいです。それでは、まず環境設定をどう開けばいいのでしょうか?


Illustratorの環境設定はメニューバーの「編集」をクリックすると、プルダウンメニューが表示され、その中に「環境設定」という項目があります。この項目を選択すると、オプション項目がさらに表示されます。


自分が設定したいオプションをクリックすると、環境設定のダイアログボックスが表示されるはずです。イラレの初心者はどのオプションを選べばいいのかわからないと思うので、まずは「一般」オプションをクリックしてみてください。

ショートカットで環境設定を開く場合は、[Ctrl(⌘)]+[K]です。環境設定ダイアログボックスで「一般」オプションの画面が表示されます。


環境設定のオプション項目は、ダイアログボックスの左側の「リスト」で選択し画面を切り替えることができます。


オプション項目ごとの設定


環境設定の表示方法はわかったでしょう。それでは早速、それぞれのオプションで細かい設定について説明していきます。それと同時にオススメの設定も示していくので、参考にしてください。

「一般」オプション


キー入力
選択しているオブジェクトをカーソルキー(→や↑)で移動させる際の移動距離を設定できます。入力した数値の分だけ上下左右に移動させることができます。また、[Shift]+カーソルキーでは、入力した数値の10倍の移動距離になります。
おすすめ:1px

角度の制限
ドキュメントを編集する際に、入力した数値の角度分傾けた状態で作業をすることができます。ただし、数値の変更後の作業に適応されるので、変更前の作業については角度の制限は適応されません。入力を変更した場合は、作業終了後に0に戻しておくといいでしょう。
おすすめ:作業次第

角丸の半径
角丸長方形ツールで作成するオブジェクトの角の半径を指定できます。ただし、ツールおアネルで角丸長方形ツールをダブルクリックして表示されるオプションでも、角の半径を設定できます。1つの作業で何度も何度も角の半径を変える場合は、後者のやり方で変更することをおすすめします。
おすすめ:なし

ツールヒント表示
パネルやパレットなどのアイコンにマウスを合わせると、その名称を表示してくれます。アイコンだけではどんな作業ができるのかわからないときに、ヒント表示は私たちを助けてくれます。イラレ初心者の場合は必ずONにしてください。
おすすめ:ON

ダブルクリックして編集モード
ONにすると、グループ化されているオブジェクトをダブルクリックした際に、編集モードへと切り替わります。ただし、ダブルクリックすると必ず編集モードに切り替わるので、意図しない場合は面倒です。
おすすめ:OFF

パターンも変形する
ONにすると、オブジェクトを変形する際に、適用しているパターンも一緒に変形されます。
おすすめ:ON

線幅と効果も拡大・縮小
ONにすると、オブジェクトを拡大・縮小する際に、線の太さや効果も拡大・縮小比率と連動し、変形されます。
おすすめ:ON

「選択範囲・アンカー表示」オプション


許容値
許容値の値が大きいほど、選択したいオブジェクトとクリックした位置がずれていても、オブジェクトを選択できる可能性が高くなります。オブジェクトが多くない作業では、許容値は大きくても問題はありません。しかし、オブジェクトが多く複雑な作業では、許容値を小さくしておいたほうがいいでしょう。そうでないと、選択したいオブジェクトがなかなか選択できなくなってしまいます。
おすすめ:3px

オブジェクトの選択範囲をパスに制限
ONにすると、選択したいオブジェクトのパス上をクリックする際に、オブジェクトが選択されます。逆に、OFFにすると、オブジェクトの塗りをクリックする際に、オブジェクトが選択されます。イラレの作業では複数のオブジェクトが重なりあうことが多いので、パス上をクリックしたときにオブジェクトを選択できるほうが便利です。
おすすめ:ON

ポイントにスナップ
オブジェクトがアンカーポイントやガイドに近づいたときに、引き寄せられる範囲をしていることができます。数値が大きすぎると、意図しないオブジェクトまで引き寄せられることになります。デフォルトから変更するときは注意してください。
おすすめ:2px

Ctrl+クリックで背面のオブジェクトを選択
Ctrl( Command)+クリックで、あるオブジェクトの背面にあるオブジェクトを選択できます。ただし、複数のオブジェクトが背面にあるときに選択が難しいです。
おすすめ:OFF

「テキスト」オプション


サイズ/行送り
ショートカットを使ってフォントサイズや行送りをする際、基準となる数値です。1回のショートカットで、フォントサイズや行送りの大きさが入力した数値分だけ変更されます。
おすすめ:2pt

テキストオブジェクトの制限範囲をパスに制限
ONにすると、選択ツールでテキストを選択する際に、パテストパス上をクリックしないといけません。
おすすめ:OFF

フォントプレビュー
ONにすると、文字フォンを選択する際に、フォント見本を表示してくれます。文字フォントを選ぶのに時間がかかる人はONにしておくといいでしょう。しかし、フォント見本を表示させるのは、多少パソコンに負荷かかり、作業が重くなる可能性があります。
おすすめ:なし

見つからない字型の保護を有効にする
ONにすると、字形が見つからない際に、適当なフォントを自動的に補ってくれます。アルファベット以外の言語を使う場合に文字化けを防ぐ効果があります。
おすすめ:ON


「単位」オプション


一般
定規やガイド、オブジェクトの移動と変形などの基準となる単位
おすすめ:ミリメートル(印刷)、ピクセル(web)


線の値の基準となる単位
おすすめ:ポイント(印刷)、ピクセル(web)

文字
テキストの大きさの基準となる単位
おすすめ:ポイント(印刷)、ピクセル(web)

日本語オプション
日本語の文字組みアキ量設定などの基準となる単位
おすすめ:ポイント(印刷)、ピクセル(web)

「ガイド・グリッド」オプション


ガイド
ガイドとは、作業を効率的におこなうために配置する補助線のことです。定規を表示させていると利用することができます。環境設定では、ガイドのカラーとスタイルを指定できます。カラーは好みで選択するといいでしょう。一方で、スタイルは点線を選択するのがおすすめです。
おすすめ:好み(カラー)、点線(スタイル)

グリッド
グリッドとは、アートボードを指定した間隔や数で均等に分割した補助線のことです。グリッド表示をONにしていると、アートボードを作成した際に自動的にグリッドが表示されます。環境設定では、グリッドのカラー、スタイル、幅、分割数を指定できます。
おすすめ:好み(カラー)、点線(スタイル)


「スマートガイド」オプション


整列ガイド
ONにすると、オブジェクトを移動や変形する際に、ガイドラインが表示されます。
おすすめ:なし

計測のヒント表示
ONにすると、ツールによって表示は異なりますが、現在の位置やXYの移動距離などの情報を表示します。
おすすめ:なし

コンストラクションガイド
新しいオブジェクトを描画する際に、指定した角度のガイドラインが表示されます。
おすすめ:ON

「ユーザーインターフェイス」オプション


明るさ
メニューかスライダーによって、インターフェイス(画面)の明るさを変更することができる。デフォルとでは暗めの設定になっているが、自分の好みに合わせてカスタマイズするといいでしょう。
おすすめ:お好み

カンバスカラー
アートボードの外側の色・明るさを指定できる。基本的には、アートボードと同じ設定にすることが多いです。
おすすめ:ユーザーインターフェイスの明るさに一致させる


まとめ


ここまでイラストレーターの環境設定について細かく見てきました。ここでの説明はあくまでも一般的に使いやすいようにするためのものです。中には使いにくいと感じる方もいるかもしれません。そういう方は自分なりに環境設定を変更し、自分の使いやすい設定にカスタマイズしてください。

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