パワポで資料を作成するときに、文字の端が揃わないという問題に困ったことってありませんか?そんなことで困っているようでっはパワポを使いこなせているとは到底言えません。

パワポを使っていてよくあることとして、スペースキーでうまく調整しようとしても、結局文字の端がきれいに揃わない。なので、そのまま放置してしまった経験があるでしょう。そのような問題は次のスライドでも起きてしまっています。

↑一見普通にありそうなスライドです。しかし、遠目から見ても明らかな問題が生じているのが、わかります。

↑のように、拡大してみるとずれているのが、一目瞭然です。というもの、一文字一文字の大きさがパソコン上ではそれぞれ違うからです。簡単例だと、「ゆ」と「ゅ」では当然パソコン上での文字の大きさが違います。なので、いくら半角全角を変えながら、スペースキーを使って文字の端を揃えようとしてもできないです。

でも、↑のようにきれいに文字の端がそろっているスライドを作成したいですよね。そうすれば、スペースキーを使っていた苦行のような作業をする必要がなくなります。

では、どうすればきれいに文字の端を揃えることができるのでしょうか?

タブ(tab)を使って調整!

スペースキーを使っても文字位置の調整ができないときに役立つのがタブ(tab)キーです。タブキーを使い慣れていない人はほとんど使わないと思いますが、この際使い方を覚えてしまいましょう。これからの説明に従っていれば、難なく文字の端を調整することができるようになります。

ステップ1 ルーラーを表示させよう!

まずパワポで位置調整するときのサポート役を活用します。それがルーラー(定規のこと)です。

タブ「表示」を選択し、ルーラーのテェックボックスにテェックマークを入れると、上下左右にルーラーが表示されます。
マウスの位置が赤点線でルーラー上に表示され、図形やテキストを配置するのに役立ちます。

ステップ2 タブセレクターを適切に選択!

ルーラーの表示が完了したら、今度はタブセレクターを適切に選択しないといけません。タブセレクターとは、タブを挿入したときにどの位置を基準に移動をするのかを明確にするための機能です。(詳しい説明は後述)

まず、位置の調整を行いたいテキストが含まれているボックスを選択します。この時点では、スライド左上には何も表示されていません。

次に、テキストボックス中の文字を選択します。(↑のように灰色になる状態)そうすると、左上にマークが現れます。これがタブセレクター。試しにマークをクリックしてみてください。マークが切り替わるのがわかるはずです。
とりあえずここでは、「∟」(左揃えタブ)を選択しておいてください。

ステップ3 タブマーカーの位置を決める

タブセレクターの選択が終われば、今度はタブマーカーの位置を決めます。タブマーカーとは、文字の位置を揃えるための基準となるマーカーのことです。

まず位置を調整したい文章が含まれている部分をすべて選択しておきます。そしたら、左右方向のルーラーの上でタブマーカーの位置を指定します。自分の好きな位置でクリックすると、タブセレクターと同じマークがルーラーの上に表示されます。

ルーラー上で左クリックを長押しすると点線が表示されるようになるので、他の文字や図形との位置関係を確認しながらタブマーカーの位置を決めることもできます。

もし一度指定したタブマーカーを削除したくなったら、そのタブマーカーを左クリック長押ししたまま、マウスを下に移動させ左クリックを離します。そうしたら、タブマーカーが削除できていることがわかるでしょう。

ステップ4 タブで文字位置を変更する!

残りは最後のステップです。文字間にスペース(空白)を入れて端を揃えていた部分をきれいにします。

まず、すべてのスペース(空白)を削除します。

次にタブキーを押してタブを挿入します。そうしたら、タブマーカーの位置までテキストが移動します。

この作業を残りの部分でも行うことで、これまでスペースで調整していたために揃わなかった端がきれいに揃うようになります。

<補足>タブマーカーについて

タブマーカーは、「タブで移動した文字をどこを基準にして配置するか」を明確にするためのマーカーです。普段から文字をテキストボックスのどこに配置するかを選択しているようなものです。誰もが左揃えや右揃え、中央揃えにありますよね。

タブマーカーにも左揃えタブ、右揃えタブ、中央揃えタブの他に、小数点揃えタブがあります。それぞれを使うと、どのようにテキストが移動するか見ていきましょう。

・左揃えタブ

左揃えタブは、タブを挿入した位置をタブマーカーと同じ位置まで移動させます。なので、↑画像のように複数行にわたって文字の端を揃えるときは、左端がきれいに揃うようになります。

・右揃えタブ

右揃えタブは、タブを挿入した行の改行位置をタブマーカーの位置まで移動させます。そうすると、↑のように複数行にわたって文字の位置を揃えると、文字の右側がきれいに揃うようになります。

・中央揃えタブ

中央揃えタブは、タブの挿入位置から改行位置までの中間をタブマーカーの位置まで移動させます。文字の中央が揃うので、複数行で用いると左右の端がきれいに揃うことはほとんどありません。

・小数点揃えタブ

小数点揃えタブは、少数をきれいに見せるために小数点の位置をタブマーカーの位置にそろえてくれます。複数の数値を比較するときに、小数点が揃っていると数値の大小がわかりやすくなります。