エクセルの関数の中でよく使われる一つ、CHOOSE関数(読み:チューズ、意味:英語で「choose」は「選ぶ、選択する」)をここでは取り上げて解説していきます。

CHOOSE関数とは何か?

CHOOSE関数とは「=CHOOSE(インデックス, 値 1, [値 2], … , [値 254])」という形で使うのが一般的で、指定した「インデックス(1~254の間の数値)」に対応する値をリストから選択して表示してくれる関数です。

CHOOSE関数の書式=CHOOSE (インデックス,値1,[値2],…,[値254])
対応Version365、2019、2016、2013、2010

CHOOSE関数の「インデックス」について

「インデックス」には、1~254の間の数値を1つ指定します。例えば、「インデックス」=2だとすると、対応する「値2」が表示されます。

「インデックス」が 1 未満の場合やリスト内の値の数よりも大きい数字の場合は、「#VALUE!」が表示されます。

また、「インデックス」が少数の場合は、少数点以下の部分が切り捨てられて、整数の値のみが使用されます。

CHOOSE関数の「値」について

「値」には、最小で1個、最大で254個のデータを指定することができます。データの指定方法には様々あり、数値(1や100等)やセル参照(A1等)、数式(+10等)、関数(INDEX関数等)、文字列(“エクセル”)を使うことができます。

CHOOSE関数の具体的な使い方

①CHOOSE関数を使える状況を準備します。

ここでは「数字と対応する曜日」を例に取り上げるので、B列に1~7の数字、C列にCHOOSE関数で曜日を表示させられるような表を準備しています。

②CHOOSE関数を使いたいセルに「=CHOOSE (」と入力します。

③「インデックス」を指定します。

ここではB列のセルを参照する形で「インデックス」を指定しています。

④リスト(「値」)を入力します。

ここでは曜日を例に取り上げているので、“日”~“土”をそれぞれの値に入力しています。

⑤「Enter」を押し、表示された結果を確かめます。

「C5」セルについては、「B5」セル(=1)を参照しているので、対応する「日」が結果として表示されます。

⑥他のセルにもCHOOSE関数を反映させる。

コピペやオートフィルを使って、他のセルにもCHOOSE関数を反映させましょう。

CHOOSE関数の応用:「値」に範囲を指定

CHOOSE関数の「値」には、範囲(例A5B10)のように範囲を指定することもできます。

例えば、「=CHOOSE(3, A3B10, C3D10, E3F10)」のように関数が定義されると、リストの3番目「E3F10」が該当するということになります。

SUM関数と「=SUM(CHOOSE(3, A3B10, C3D10, E3F10))」のように組み合わせると、「=SUM(E3F10)」が計算されて、「E3F10」の合計値が表示されます。