エクセルで文字データ、特にアルファベットを扱っている際に、すべての文字を小文字で統一したいと思ったことがあるはずです。このような状況になった時に役立つ関数としてLOWER関数が存在するので、ここで紹介していきます。
LOWER関数とは何か?
LOWER関数はそもそも英語の「Low(意味:低い)」の比較級「Lower」に由来する関数です。エクセルでは「=Lower (文字列)」という形で使い、指定した文字列をすべて小文字に変換した結果を表示してくれます。
LOWER関数の書式 | =LOWER (文字列) |
対応Version | 365、2019、2016、2013、2010 |
LOWER関数の「文字列」について
「文字列」には、小文字に変換したい文字列を指定します。日本語には小文字、大文字の区別は無いので、アルファベットを含む文字列が対象となるでしょう。文字列に日本語とアルファベットが併用されている場合も多いと思いますが、その場合はアルファベットのみが小文字への変換対象になります。また、当然ですが、すでに小文字のものは変換されずにそのままです。
<変換の例>
「今日はHappyな一日」→(LOWER関数で変換)→「今日はhappyな一日」
LOWER関数の具体的な使い方
①LOWER関数を使える状況を準備します。
ここではアルファベット「ABCDE」の5文字を対象にして、LOWER関数の動作を確認する例となっています。
②LOWER関数を使いたいセルに「=LOWER (」と入力します。
③「文字列」を指定します。
ここでは「B3」セルを参照する形で「文字列」を指定しています。
④「Enter」を押し、表示された結果を確かめます。
大文字「ABCDE」が小文字「abcde」に変換されました。
⑤他のセルにもLOWER関数を反映させます。
他のセルにLOWER関数を反映させたいのであれば、コピペやオートフィルが有効です。
小文字→大文字への変換はUPPER関数
LOWER関数では大文字→小文字の変換でしたが、逆の変換「小文字→大文字」についてはUPPER関数が存在します。使い方はLOWER関数と同じです。UPPER関数が気になる方はこちらを参照してください。
姉妹関数のPROPER 関数
LOWER関数、UPPER関数と同じような機能をもつ関数として「PROPER 関数」があります。PROPER 関数は「先頭の文字だけを大文字に変換してくれる関数」になります。PROPER 関数について詳しく知りたい方はこちらを参照してください。